どう考えても難しいこと

今年も梅雨がやってきた。

 

小さい頃は、紫陽花の葉にひそむデンデンムシを探す楽しい季節であったが、いつの間にか私にとってジメジメモードで厚い雲が立ち込める不快で憂うつな季節になっている。
この時期に日本の植物は、みるみる成長し元気よく夏を迎える大切な時期だとポジティブに自分に言い聞かせ乗り切るのだ。

そもそも四季がある日本では、

 

冬が終わると、

一斉に美しい花が咲く、

うららかな春が訪れ、

梅雨をはさみ、

蝉の声とともに始まるギンギラギンの太陽と、

豪快な入道雲のパノラマが広がる夏がくる。

 

夏が終わると、

色とりどりの紅葉が鮮やかで、

天高い青空が清々しい秋を迎える。

 

秋が終わると、

葉を落とした冬枯れのこず枝から臨む澄み切った星空のもと、吹き抜ける木枯らしに身が引き締まる冬が来るのだ。

つまり四季に変化があるから、各々の季節に感謝できる贅沢な環境を幸せだと感じなくては、梅雨に申し訳ない。
しかし蚊に刺されやすくじめじめした梅雨は、どう考えても私にとって好きになれない、分かっちゃいるけど不要な繋ぎの季節なのだ。

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