両極端な思い

今年も箱根駅伝の日がやってきた。

 

きっと選手の皆さんは正月だというのに、なかなか寝付けづ、張り詰めた思いで希望と不安と戦いこのスタートを迎えていることであろう。何人抜き、区間新記録、襷が渡せなかった、脱水症状なのに、初の予選通過か敗退か、などなど筋書きのないドラマには予想外の展開が多い。ただ人が走っている光景を観ているだけなのにハプニングがあればあるほど、すこぶる心が躍る。

この悪趣味な思いは私だけであろうか。少なくとも選手を始め、監督、関係者の皆さんは順風満帆にレースが進行することを願っているに違いない。

多くの人々が正月をのんびりと過ごすこの時期を考えると、走る、見るの差があまりにも極端だ。

選手の皆さんの気合の頑張りと、平穏な飲んだくれた正月の朝を迎えている私の間には、ほど遠い精神状況の距離を感じる。

 

選手の皆さん、新年のスタートにふさわしい幕開けの根性ドラマをありがとう。勇気とやる気をいただき、今年も頑張れそうです。そしてお疲れさまでした。

どうぞ良い正月をこれからお迎えくださいと盃片手に心で唱えた。

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