運転中のラジオからモダンジャズが心地よく車内に鳴りひびき渡る。
赤信号で停車中、横断歩道を行きかう浅草の人々がジャズの音色に染まり
何故かみんなカッコよく素敵に見えるのが不思議だ。
視覚に聴覚の効果が加わることで、見た目の感情や世界観が変わる音楽が持つ効果は偉大だ。
もしこの場所でラジオから演歌が流れていたら特別感情も高ぶらず、ごく当たり前の日常風景として捉えていたかもしれない。
そもそも、アメリカの黒人文化の中で発展した音楽はカッコいいという、かぶれた私の固定概念がそう感じさせたわけで、浅草を観光する外人が演歌をバックに
この光景を見たならダウンタウンに暮らす粋なおじちゃん、おばちゃん「THE JAPAN」に見え異国の情緒に酔いしれるのだろう。