毎年、春夏開かれる全国高校野球選手権大会は不思議な力を私に与えてくれる。
私とは親子以上の歳の開きがある選手たちではあるが、TVで試合観戦している間は、まるで同じ年の仲間が必至で汗かき戦っているような熱い気分になり、つい自分の歳を忘れ、はしゃぎ見入っている。
高校野球はいつの時代も私を青春時代に舞い戻らせてくれるのだ。
この現象こそ「老化とは肉体の衰えを言うのではなく、精神の衰えを言う」に当てはまる。
試合終、昨日ハードワークした仕込み仕事の筋肉痛が、腱鞘炎の手が痛みはじめ、昔はこんなはずじゃなかったと我に返ってしまうのだ。
私もまだまだ未熟な精神状態で、老いるショックから早く脱皮したいと反省するのだ。