生き方もデザイン

デザインを構成する上でフォーメーション(秩序)とカオス(無秩序)の存在は大切だと考える。

例えば、縦横に等間隔に植えられた田んぼの稲は秩序(フォーメーション)正しい姿である。しかしこの田んぼの中の一房の苗がもし折れていたら、それがカオス(無秩序)となり何故折れたんだろうという想像力が働き、知識以上の物語を楽しむことができる。

学校の朝礼で校庭に秩序(フォーメーション)をもって微動だにせず直立し並んでいる生徒の中に、一人だけあくびをし頭を掻きむしっている生徒(カオス)がいたら、その子が気になり笑いに変わる。

つまり、フォーメーションだけのデザインは、カチカチすぎて良く出来ていて見事に美しいという驚きと関心は持てるが、それ以上の感動のほとばしりは生まれにくいような気がする。

私が花のデザインやアートの世界を創造するときも、決められたフラワーフォーム(フォーメーション)の中に無作為なツル植物の流れ(カオス)を入ることで秩序を持った形にアクセントが加わり、さらに魅力的になることを心掛けている。

さて次なる私の課題は、カオスだらけでフォーメーションがない、だらしない生き方をどのように改善するかだ。

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