生涯学習

コロナの緊急事態宣言あけに浅草にある老舗飲食店内にて花展をやらないかというお誘いをいただいた。

まだまだ世の中は、先が見えぬ不安を抱えいる時期だけに「希望の花展」と題し、ここを訪れるお客様を食と花で癒したいとの企画者の要望だった。

私は迷うことなく参加を決意し店内を花のパワーで満たした。

すると、この飲食店で働いていらっしゃる仲居さんを初めスタッフの皆様、経営者の方々から「癒され仕事が楽しい」「夢心地でウキウキ心が弾む」「花ある空間の居心地よさが不安を解消してくれる」などなど数々のお褒めの言葉を頂いた。

私にとっては花仕事に携わってきた生きがいとやりがいを実感できた最高の誉め言葉だ。

客商売はそこで働く人々が幸せを感じなければ、その気持ちは決してお客には伝わらぬと体験値を持つて実感してきただけに「希望の花展」の成功を予感した。

「いや待てよ!」一週間の会期中、花の手直しは我が方の都合で3日しか入れていない。来れない日は現場サイドに花の保水や傷んでいる花の差し替えをお願いしていた。

これじゃ「希望の花展」が「失望の花展」に為りかねぬと、我が身の無責任さに腹が立ち毎朝手直しに向かった。

結果、多くのお客様に感動していただくことができ、新たな冷や汗体験値を得ることもできた良き学びの場であった。

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