いきもの同士。

最近、街角で花束を手にしている人をよく見かける。色とりどりのラッピングペーパーに包まれた花たちは、どのような目的を果たすのであろうか?
私の好奇心は掻き立てられる。

おおよそ花を持っている人の服装や表情で花の役割は想像できるのだが、花のデザインやラッピングのあり方に疑問を感じることが多い。

花をただの”もの”として束ねた作り手の愛情が感じられない姿や、花の持つ色合いや形状を無視したラッピングにはほとほと心が痛む。花は”もの”ではなく”いきもの”である以上、花同士の出会いの尊さを考えてデザインしたり、花がここちよいと思われるラッピングを施すことが花に対する人としての誠意でなくてはならない。

そして、花がその気持ちを受け入れた時、花は自分の役割や立場以上の力を発揮するに違いない。

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