フラワーデザインを手がけるうえで、いくつかの大切な要素がある。使われた花材、花器が違和感なく作品として一体化しているか。左右上下前後のバランスがいかに美しく演出されているか。花はどのように水をもらい、息づいているか。作品が生活の中でどのような目的や状況に対応し、存在価値を示せるか。作者は花を通して、作品の中に何を訴えたかったのか。
などなど、いくつかのポイントをクリアしなくてはならない。
しかし、これらをクリアしたところで、出来上がったデザインを取り巻く人々がどれだけ花に興味を抱き、花のある暮らしに感謝できるかが最も大切であり、花もそれを望んでいるに違いない。
花に携わる仕事とは、いかに花ごころある人々を増やしていけるかにかかっているのだ。